2人が本棚に入れています
本棚に追加
学祭が終わって一段落したら、松山の温泉行こうって。
はじめは渋っていたけど、卒業旅行みたいなものだからと。
そうやって、二人が仲良くて嬉しい。
ジローさんと仲良しだし。
私とも仲良くしてくれて嬉しい。
∵∴∵∴∵∴∴∴∵∴∵∴∴∵∴∵∴∵∴∵
「もう、そろそろ秋なんじゃけぇ、そそねしとったら、風邪引くじゃろーが。。。」
結局、四年生の一年間は、ジローさんの隣の部屋に移った。
「鍵も閉めんと、不用心な。。」
あ、また、忘れてた?今
では女子寮と同じだっからなぁ。。
あー、ジローさん?
でも、眠い。。
「ぼっけー、好きじゃ。。、」
ジローさんの声が耳許で。
なに?
いま?
嬉しい。
でも、
眠い。。
返事もそぞろに。眠い。。
卒論のまとめで徹夜続きだからなぁ。。
「ほれ、風邪引くけぇ。」
抱えてお布団に連れていってくれたのか。
わたしは、タオルケットの中にいた。
ジローさんの香りと温もりがする。
「なんで、こんなペラペラ着んさるか、わからんな。」
ねぇ、じゃ、あっためて。
隣へ転がってみる。
ねぇ、だめ?
最初のコメントを投稿しよう!