3、卒業。そして中学へ

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3、卒業。そして中学へ

ついに、小学校生活も最後の六年生へと進級した。 クラスで思い出を作ったり、周りの女の子たちは、好きな男の子に告白して付き合ったり、失恋したり、さまざまな思い出を刻んでいた。 私は、思い出を残すこともなく普通に過ごしなんの感情もなく生きた。 好きな人に告白したこともあったけど、思い出にはならず。 卒業制作の活動が増えてくる、その頃。 私は一人、悩んでいた。 『両親への手紙』だ。 周りは皆、『お父さん、お母さんへ』『両親へ』と、両親に向けて書いていた。 私には父だけ。 父だけに向けて書くなんてイヤだ。心の中でそう思った。それと同時に親が離婚してから2年も経つのに受け入れていない自分を知った。 『両親へ』 私は、そう書いた。
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