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時は経ち、私は小学校四年生になった。
父と母が離婚話をしているのを聞いてしまった。
私は泣いた。
(ただの喧嘩であってほしい)
そう願った。
私の兄弟もきっとそう願っていたと思う。
その願いも届かず、父と母は離婚することになり兄と私は父の元へ。姉は母の元へ。兄弟は離されバラバラで暮らすことになった。
父に気を遣い、布団に潜りながら静かに泣いた。毎晩泣いた。
きっと静かになんて泣けていなかったと思うけど。
当時には珍しい「父子家庭」になる。
私の人生の狂いは、
きっとここから始まったんだね。
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