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その言葉と共に、スピーカーから仰々しくイントロが流れた。
「ハッピバッスデートゥユー…ハッピバ……」
歌が終わり、私はロウソクを吹き消した。
暗い部屋に、鳴り響くクラッカーと拍手、テレビでよく流れる外国人の歌う、騒がしいバースデーミュージックのBGM。
そして、カチャッと小さな金属音。
「さあ、ミクちゃん、バースデープレゼントだよ!どーぞ」
大きな箱を開けると、テレビで人気のバーチャル空間が楽しめるゴーグルが入っている。
私は、違う世界へ行けるのは、少し嬉しかった。
「あ、喜んでるみたいだね?でも……それだけじゃありませーん、はい!」
今度は、少し小さめの箱だ。
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