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きょうは、ほいくえんのおはなみえんそく。
「ママー。きょうは、けんたくんといっしょにおべんとうたべるやくそくしてるから」
「あらそうなの。ママは健太くんのママと仲良しだからいいわよ!他のお友達は?君代ちゃんとか雪絵ちゃんとか俊くんとか……」
「ママ、かんちがいしてない?わたしとけんたくんのふたりだけでいっしょにたべるの!じゃましないでね」
ママたちはママともどうしでなかよくしてればいいのよ。
わたしとけんたくんはラブラブなんだから!
「お弁当を別々に作れっていうのはそういう訳だったのね。我が娘ながらなかなかやるわね。愛ちゃん、あんまり押しが強すぎると嫌われちゃうからね!」
なにいってるのかしら。
ママといっしょにしないでほしいわ。
「はーい、それでは出発しまーす!みんなちゃんとお母さんやお父さんと手を繋いで歩きましょうね!!」
みんなせんせいにいわれたとおりにママやパパとてをつないでいる。
「愛ちゃん、ママと手を繋ごう!」
「えー、ママと?いつまでもあかちゃんじゃないんだから……。わたし、けんたくんとてをつなぐー!」
「ダメよ!先生に言われたとおりにママと手を繋いで歩かないといけないのよ」
「そんなのつまんないもん。ねーけんたくーん。わたしとてをつなごうよ!」
「えーダメだよ。ママとじゃなきゃせんせいにおこられちゃう」
なによ、ママたちもけんたくんもゆうずうがきかないんだから。
けんたくんはバスのうんてんしゅさん、わたしはバスガイドさん。
しゃないれんあいちゅうのバスごっこしたかったのに。
『ふたりのみらいに、しゅっぱつしんこー!』って。
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