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───…ギルドへ
しん
「面接をします
名前はアルスちゃんね。まずはジョブと特技、性格を教えてください」
アルス
「ジョブはR枠のホワイトメイジで、特技は狩猟、性格はニコニコ」
しん
「うーん…特技とジョブが噛み合わない…
ホワイトメイジって?」
アルス
「傷とか病気を治すよー」
しん
「でもさっき、クマの肌が泡立って弾けたよ?」
アルス
「あのね、そこが売りなの。買ってー?」
しん
「買う前にだよ。あの魔法は一体?」
アルス
「ボクね、回復魔法だけしか出来ないけど、回復魔法だけはすごーいの。すごすぎて…ね?」
しん
「回復させすぎて…崩壊しちゃう、ってこと?」
アルス
「ってことなの」
しん
「はー
あのさ、WとかRとかってなに?」
アルス
「ランクだよー?
Qが最高で、W、E、R、T、最下位がYねー」
しん
「キーボードみたい
じゃあ僕のが強いね。敬って?」
アルス
「敬うから雇ってー?」
しん
「じゃあ最後の質問。なんで僕のとこへ?」
アルス
「ヘンテコリンなのが好きなのー、ボク!」
しん
「ん誰がヘンテコリンじゃい!」
アルス
「レイナード」
しん
「はいレイナード」
アルス
「もー稀なの!絶滅寸前のジョブ!」
しん
「へっ、なんで」
アルス
「お話で魔物は倒せないからだよーってみんな言ってるの」
しん
「そう…ま、剣とか魔法じゃないとねぇ。自分でも拡声器で世界救えるとは思えないんだなぁ」
くるくる
しん
「そんじゃ、面接おわり。採用だよ
というわけで、改めて僕はしん。よろしく、アルス」
アルス
「よろしくねぇ
あと二人はどうするのー?」
しん
「働きつつ、集める。君、家はある?」
アルス
「なーい」
しん
「お金は?」
アルス
「三日分のご飯くらい」
しん
「車おぶファイア
僕もさっきのキノコ刈りで得ただけ…」
アルス
「五日分のご飯くらいになったねー」
しん
「侘しい
まずは大きなクエストを一つこなそう」
アルス
「大きなクエストなの?強いの倒すのは大好きだよ!でも、倒せるかなぁ」
しん
「君なら出来る!」
アルス
「ボクなら出来る?えへへ、じゃあやる」
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