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────…深夜 ベランダ
アルス
「むにゃにゃ…わりと、はんもーく?ってのが心地良いよー…」///
ゆらゆら
しん
「ご機嫌いかが」
がらっ
アルス
「いい感じぃー…あとはご飯がもぉっとあったらよかったなー」
しん
「今日アルス、おかわり二桁もしたでしょ…
まぁいいや。ちょっとお話しようよ」
アルス
「んー?」
しん
「僕、面談することにした
監禁された時さ。みんながみんな、ちょっと隠してた素の部分が露わになったというか。それを見て、あぁこれ、ちゃんと分かり合った方がいいやつだなって思ったの。まーほら、僕たちパーティーだからさ、腹割って話す仲でいたいじゃん?」
アルス
「ふむー。いいよー、ボクのことが知りたいなら教えてあげるー」
しん
「あんがと
そんじゃあさ、アルス。君はやけに屋内が嫌いだね?どんな生活してきたの」
アルス
「ボクはねー、生まれてこの方、家の中で寝たことがないなー」
しん
「…どういうこと?」
アルス
「ボク、気付いた時からねー、お家も、お金も、家族も、助けてくれる人も、なーんもなかったんだよー」
しん
「…野生の人間、ってこと?」
アルス
「あはは、面白いこと言うねー
でもそうかもー。野生かもー」
しん
「なぜ君は冒険者に?」
アルス
「えへ?
冒険者ってー、魔物を倒すだけでお金もらえるでしょー?ボク、そんなの小さい時からやってたよー。お腹空いちゃうからねー、食べないと」
しん
「なるほど。だから、ついでに冒険者登録しとけばお腹もお金も満たせてラッキーってわけか」
アルス
「そーなのー」
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