-11-「面談 とは」

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────…深夜 ベランダ アルス 「むにゃにゃ…わりと、はんもーく?ってのが心地良いよー…」/// ゆらゆら しん 「ご機嫌いかが」 がらっ アルス 「いい感じぃー…あとはご飯がもぉっとあったらよかったなー」 しん 「今日アルス、おかわり二桁もしたでしょ… まぁいいや。ちょっとお話しようよ」 アルス 「んー?」 しん 「僕、面談することにした 監禁された時さ。みんながみんな、ちょっと隠してた素の部分が露わになったというか。それを見て、あぁこれ、ちゃんと分かり合った方がいいやつだなって思ったの。まーほら、僕たちパーティーだからさ、腹割って話す仲でいたいじゃん?」 アルス 「ふむー。いいよー、ボクのことが知りたいなら教えてあげるー」 しん 「あんがと そんじゃあさ、アルス。君はやけに屋内が嫌いだね?どんな生活してきたの」 アルス 「ボクはねー、生まれてこの方、家の中で寝たことがないなー」 しん 「…どういうこと?」 アルス 「ボク、気付いた時からねー、お家も、お金も、家族も、助けてくれる人も、なーんもなかったんだよー」 しん 「…野生の人間、ってこと?」 アルス 「あはは、面白いこと言うねー でもそうかもー。野生かもー」 しん 「なぜ君は冒険者に?」 アルス 「えへ? 冒険者ってー、魔物を倒すだけでお金もらえるでしょー?ボク、そんなの小さい時からやってたよー。お腹空いちゃうからねー、食べないと」 しん 「なるほど。だから、ついでに冒険者登録しとけばお腹もお金も満たせてラッキーってわけか」 アルス 「そーなのー」
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