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アルス
「でもねー、ボクのこと、みんな怖がってたり、嫌ってたりしたんだー」
しん
「なんで」
アルス
「あの目はねー、『お前は違う』って目だったねー
たくさん殴られたよー、たくさん蹴られたよー。同じ冒険者を名乗るなー!って、お家も何回も壊されちゃったねー」
しん
「なに。…スポナ。やはり冒険者の質が低いな
…それで、独り身だったんだ」
アルス
「うん」
しん
「なのに、なんで僕のとこには来たのさ。そこが謎だなぁ」
アルス
「しんの目はそんなんじゃなかったからだよー」
しん
「へぇ。目でなにか分かるの」
アルス
「目と身体の動きでぜーんぶ分かるのー。それがお外だよー
しんはねー。『この子はやってくれそうだ』って目だったのー。だから入ったんだよー」
しん
「へ。そんだけで?」
アルス
「そんだけだよー」
しん
「…余計に不可解だなぁ。そんな弾圧されてたんだから、パーティー組むのなんて絶対イヤだったはずだよね」
アルス
「イヤだったよー」
しん
「そんな君がパーティー入るなんて、すんごい理由がありそうなもんなんだけどな。ただ、そんな理由で…ふーむ。謎は深まるばかりだ」
アルス
「謎じゃなくてー
…まぁいいや。面談おわりー?ねーるー」///
すやすや
しん
「ん、うん。おやすみ、ありがと」
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