本編

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毎年12月24日、私の元に1つのプレゼントが届く。それは、私が1歳の頃から続いている。 差出人は不明。メッセージカードの類もない。それがクリスマスプレゼントなのか、誕生日プレゼントなのかも分からない。何故なら、その日が私の誕生日だからだ。 小さい頃はおもちゃが、小学4年生からは本が。一応、流行りのものが多い気がする。 届き始めた当初、母は当然のごとく警戒していた。それにも関わらず、未だに受け取っているのは捨ててしまおうとしたところを私に見つかり、泣かれてしまったというのが理由らしい。 私は覚えていないのだけど。 送られてくるプレゼントを調べてみても特別怪しいところはなく、プレゼントが届く以外に何か不審な出来事があるわけでもなかったため、いつの間にか母も受け取ることに抵抗がなくなってきたようだ。
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