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1日の講義をすべて終えて外に出てみると、予報通り雪がチラついていた。まだ降り始めたばかりなのか地面にはまだ積もってはいなかったが、植え込みに咲いているビオラや構内の所々に植えられている木々の枝には薄らと積もり始めている。
冬の夜は早い。まだ夕方と言える時間にも関わらず辺りは薄暗く、雪のせいもあって見通しは随分と悪い。ただ、思ったよりも風が強くないのが救いかもしれない。
オフホワイトのふかふかなマフラーに顔を半分埋め、同じ色をした手袋をはめた両手に息を吹きかけてみる。白い息が目の前で丸く浮かぶが、大して温もりを感じられず、急いで帰路に就くことにした。
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