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咲良の気持ちを裏切ってしまった。
結局、私は一言も話すことができなかった。
私、病気かもしれない。
でも…気を遣ってくれている咲良には悪いけれど…私はもう一つのことが気になっている。
春男君の髪型は猫のハルオとそっくり。もちろん名前も同じ。まさかとは思うけど気になる。
この角を曲がれば、昨日ハルオがいた家だ。
いたっ。ハルオだ。
「ニャー」
うっ。こっちを向いてハルオが鳴いた。あの目は絶対春男君の目と同じだ。
「ニャッ」
「あっ待って!ハルオ!」
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