4.二日目③

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 でも、今日はそんな気分にはなれそうになくて、祐ちゃんのクラウドが届いていないかだけをチェックした。 「来ていた。でも……」 「何?」  明らかに戸惑った表情を浮かべる僕のスマートフォンを、紗名が乗りだすようにして覗きこむ。 ―――――――――― 曾根田祐 @SONEDAYU_SSL @ KAJIKATE_AL 【WHISPER詳細】 彗、ごめん。 どうしても行けそうにない。 また連絡する。 ――――――――――  祐ちゃんからのウィスクラには、詳しい説明は何もない。やっぱり緊急の用事でもできたんだろう。  それか……。頭の中に浮かんだ望まない言葉を掻き消した。 「なんだ……ほんとに祐さま来ないんだ」  がっかりしたのか、ぺたりとテーブルに頬をつけ口をとがらせる。 「紗名、ごめん。もう帰ろうか。またあとで、今度会えるときがあるか聞いてみるよ」 「もしかしたら、私に会いたくなかったのかも」  しょんぼりと頬杖をつきながら、紗名は小さくため息を吐いた。 「何で?」 「だって、祐さまって女の子のフォロワーのことあまり好きじゃないでしょ。返事だって全然返さないし。返ってきても一言だけとか」     
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