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あの~、今更なんですけどね。
こんな入口の極狭スペースで
すべて事足りるのであれば、
スイートを借りる意味は無いような…。
そんな思いが伝わったのか、
ナカダ氏はニッコリと微笑んだ後、
私をそのままベッドへとつれて行く。
初めてのときは
薬のせいで乱暴なんだと思ったけど、
基本、この人はこういう抱き方なんだな。
いや、この人以外知らないから、
これが普通なのか分からないけど。
でも、どうしてだろう?
私はそれが全然嫌じゃない。
だって、欲しくて欲しくて堪らないって、
全身で訴えてくるから。
愛されてるって感じるから。
…だから。
「ああもう、気持ち良すぎて止まらない。
リナ、ごめん、リナ…」
えっと、訂正。
ナカダ氏自身、
どうにも出来ないらしい。
お陰様で私の体は、
汗とかその他諸々の何かで
ぐちゃぐちゃのドロドロだけど。
なんだかそれすらも、
愛の証みたいに思えてくる。
「はあ、気持ちイィ。
私いま、最高に…幸せだあ…」
思わず口から出たその言葉に、
自分でも少し照れて。
それから一瞬だけ見つめ合い、
永遠の愛を誓うみたいにして、
…深くて長いキスをした。
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