第1話 蝶の妖精

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由紀とともに教室を出ようとしたときに、二人の女生徒とすれ違う。 イト「あれ~お二人さん慌ててどーったのー?」 蜜代「………」 舞「あー…ちょっとねー。」 由紀「行方不明の人たちの捜索にいくの!!」 由紀は迷わずにばらした。 本当はダメなことだという自覚がないことと、人数を増やそうという魂胆なのだろう。 イト「おやーダメですよーユキっちーはー! 先生に怒られても知りませんよー!!」 「南雲 イト(なぐも いと)」 明るく活発なクラスのムードメーカー! そして、その隣にいるのは 「八王子 蜜代(はちおうじ みつよ)」 無口で、無表情だが、かなりの美人で、成績も優秀なクラスの隠れアイドル。 蜜代は友達がいる感じがしないが、イトはそんな蜜代の側にいる。不思議な感じだが、知らないところでの縁や絆があるのだろうと推測している。 蜜代「……忠告しておく。」 無口の蜜代が突然言葉を発した。 蜜代「…この件は危険よ。首をつっこまない方がいい。 あなたたち自身のためにも……」 私たちを心配してくれての忠告だろう…。 だが、まるで当事者のように語る彼女に、多少の違和感を感じた。 由紀「大丈夫大丈夫!赤信号みんなで渡れば怖くないって!!」 イト「ここはミッチーに賛同だな。危ないのは確定じゃよ!」 由紀「二人とも心配しすぎぃ!危なくなったら逃げるから!! いこー舞!」 舞「う、うん。」 心配する二人を横目に玄関へと向かう。 蜜代「………」
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