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………しかし、中学生の行動範囲では、ロクな結果が得られないことは、明らかだった。
由紀「う~ん……ダメか……」
時刻は夕方の5時前。そろそろ帰る時間だ。
舞「さすがに今日はもう帰ろう。ケーサツの人も捜索してそうだし、補導とかされたくないし……」
由紀「……そうだね。アイちゃん……大丈夫かな?」
アイちゃんとは、行方不明になった由紀の親友である。
無事だと信じることしかできなかった。
由紀「じゃあ、私電車こっちだから……」
舞「うん、また明日ね。」
由紀は改札を通って、ホームに向かう。
舞も改札を通ろうとするが、様子がおかしい。
帰宅ラッシュの時間帯で、ホームは混むのは当然だが、待っている人の数が尋常じゃない。
そのとき、駅にアナウンスが流れる。
『お客様に、電車の遅れについてご連絡致します。
ただいま、○○線、△△駅間で発生しました、人身事故の影響で、全線運転を見合わせております。
電車遅れますことをお詫び申し上げます。復旧まで、いましばらくお待ちください。』
どうやら事故で、電車が止まっているようだった。
舞「うわ、最悪……」
家まで歩いて約30分。
電車が来るまで待ってもいいが、この混雑具合である。
電車で帰るよりも歩いた方が速いと、思い、改札を通らず、駅を出る。
……『1人で帰るのは危険』
舞「……………大丈夫よ。きっと、たまに通っている道だし!」
私なら大丈夫。そう慢心していた……。
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