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それでも、1人で帰るのは万が一の可能性もある。
だからこそ、早く帰りたい願望が強かった。
近道である裏道を通ることに。
裏道は人通りが少ないうえ、人目にもつきにくい。
早く帰りたいとはいえ、我ながら愚かな選択である。
?「お嬢ちゃん♪ちょっといいかなー?」
舞「え、は、はい??」
この裏道で1人の男性に声をかけられた。
反応してはいけないはずだが、無視できず、返事をしてしまう。
?「わたしさー大手モデル事務所のスカウトなんだよ。
君かわうぃーね!どうだい!?モデルデビューしてみない?」
舞「え、えーと………」
反応に困って、タジタジしてしまう。
スカウト「まあ、立ち話もなんだし、ちょっとお茶でも…………」
?「着いていったら破滅するわよ。」
舞「!?」
スカウト「なんだ!?」
スカウトの言葉を遮るように、1人の少女が言葉を被せる。
スカウト「な、なんだいお嬢ちゃん?」
?「そこのJC。その男に着いていったら破滅する運命にあるわ。
そのお茶とやらに睡眠薬が入っていて、無理矢理ビデオを撮られて……」
舞「(ぞく……)」
スカウト「な、なにを言って……」
少女「大手事務所の名前を勝手に使っているだけ。
大手事務所ならこんな場所でスカウトなんてしないからね。」
スカウト「……ちっ、覚えてろ!」
少女に論破され、何も言い返せずに立ち去るスカウト(仮)。
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