6文字のユウキ

里奈「6文字の言葉だと、何を思い浮かべますか？」。

兼吾「えっ、なんですか？いきなり」。

里奈「クイズみたいなもの」。

兼吾「クイズとかいわれても、よく分かんない」。

里奈「ふっと、頭に浮かぶ言葉」。

兼吾「何に対してですかね？」。

里奈「例えば、好きな人に対してとか」。

兼吾「好きな人。で、6文字」。

里奈「そう、6文字！」。

兼吾「う～ん、5文字じゃダメですか？」。

里奈「ダメです。敢えての6文字」。

兼吾「はー、考えても特にはないかな」。

里奈「ないの？」

兼吾「ないです」。

里奈「心からない？」。

兼吾「難しいですよ」。

里奈「では、私から答えます」。

兼吾「はっ？まー、いいです。答えてください」。

里奈「それはえ～っと…。あー、なんか答えずらいな」。

兼吾「なんでですか？」。

里奈「照れるというか、なんというか…」。

兼吾「なんで照れ？」。

里奈「う～んと、その6文字は…」。

兼吾「…」。

里奈「ごめんなさいです」。

兼吾「ご、ごめんなさい？」。

里奈「そう、よく考えたら、つまらないことでイライラしちゃって、ごめんなさい」。

兼吾「分かりました。じゃ、僕もごめんなさいで…」。

里奈「はい、それが正解でお願いします」。