Rainy Blue ①

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ガタンと、という音で私は目が覚めた。ずいぶん長く眠った感覚があり、体全体が心地よく痺れていた。ぼーっとしながら、目だけ辺りを見渡した。 (…ここはどこだ…?) どうやら自分は、電車の中にいるようで、ガタンゴトンという音が鳴り響いている。寝起きで頭が働かず、一瞬自分がどこにいるのかがわからなくなった。 だが、頭をすっきりさせようと少し振ると、意識が次第にはっきりしてきた。 ふと窓の外を見ると、シトシトと雨が降っていた。 雨の日は、何故だか憂鬱になる。 少し頭痛もする。 そんな気持ちになりながら、私は電車を降りた。 (…さてと…) そういえば、傘は持っているのだろうかと手を見ると、鮮やかな青色の傘を手に持っていた。 青をみると少し気分が落ち着いてきた。 降り立った駅から出ると、目的地へと歩き出した。 外に出ると、霧のような雨が降っており、視界は幻影のようにぼやけていた。
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