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運転手に一万握らせ待っているように伝え、亮介は病院に入っていった。 例の病室に向かう。 一体何があったのか。 夜中だというのに慌ただしくスタッフが走り回っている。 どうやら彼女の病室のようだ。 ついに最後の時が、と思った亮介の耳に信じられない言葉が飛び込む。 「殺人だ」と。 亮介はそのまま廊下を抜け階段を駆け上がって行く。 屋上だ。 もうすぐ彼は来る。 今までは自分の手を汚さなかった。 でも最後は。
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