第4話 広紀と鋼太郎の一番長かった夜について

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 兄の家で甥っ子に自分の背中を攻撃させて遊び相手になっていた優留は、スマホにかかってきた相手の名前を見て、ふんっ、と腹に力を入れてから電話に出た。つい今しがた、亨から鋼太郎が彼に電話してきた話を聞いたばかりのタイミングだった。油断していると自分も電話口で吹き出してしまいそうだ。
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