第1話 ヒロの失恋について

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「ああ…そう…」  広紀の語尾が消え入りそうになった。 「チューリッヒからここまで一人じゃ不安だったんで、彼に車で連れてきてもらっちゃいました。あの、邪魔させませんからここに彼も居させてもらっていいですか?」 「はあ…」 「もちろんよー。追い出すワケにいかないじゃない。イケメンなら大歓迎。どーぞどーぞ」  気の無い返事をする広紀の横から鋼太郎が割って入った。
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