彼女の話

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『ねえ、どこにいるの?』 『お前を探している』 『閉じ込められていて、出られない』 『今いる場所がどこか手がかりは何かないか?』 『殴られた後、少しだけ意識があった。殴られた後、車に乗せられた』 『車?』 『そんなに走っていない。たぶん10分くらい。でも、車が止まってまた殴られて完全に意識を失ったから本当のところ分からない』 『殴ったやつに、心当たりあるか?』  それを送ってまた、彼女から連絡は途絶えた。 「もしかしたら、彼女の家の近所か?」  オレは彼女の家に向かうことにした。
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