第二話 俺、学校に行く

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 現在は校長先生のありがたいお言葉を頂いている最中だ。  ま、どの世界でもお偉いさんの言葉は、長い!  俺としては前世で結構経験があるから聞いていられるが、普通の五歳の子供にとっては暇すぎる。  誰一人マトモに聞いちゃいない。  俺が話を聞いている理由としては、学校生活におけるヒントが隠されているかもしれないからだ。  俺は飛び級を狙っていて、学校をさっさと卒業したい。  だから真剣に聞いていたのだが、結局ヒントらしいヒントはなく、無駄な時間でした。  ちっ! もうちょっと有意義なスピーチしろよ!!  約一時間だらだらとスピーチを聞いて、ようやく入学式は終了した。  さて、これからこの入学式に参加した子供達がクラスメイトとなる。  学校なんて前世の分を含めると、十八年ぶりになるな!  まぁ定番としては、授業の内容が簡単だってのが異世界転生もののテンプレにはなるけど。  それでもいいさ、久々の青春を謳歌しちゃおうじゃねぇか!  そして最速で学校を卒業してやる! 「よっしゃ、いっちょ暴れてきますか!!」
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