第三話 魔法解放!!

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 とりあえずファーストコンタクトはこんなもんでいいだろうな。  ふふふ、俺は密かに一つの計画を立てている。  それは、異世界版光源氏物語計画!!  実はこの俺、容姿は悪くない。  なら、今の内から将来有望(容姿的な意味で)な女の子にアタックを掛け、成人したらハーレムを作ってしまおうという、超壮大な計画だ!  つまり、年少期から俺にご執心させ、成人してもそれを維持させていくのだ。  ありがとう女神様、素敵な両親の元に俺を降ろしてくれて!!  まぁ髪が金髪じゃないのは残念だけど、燃えるような赤ってのはそれまた格好良い!  顔は多分父さん譲りかな?  俺も不摂生をしなければ、将来有望だぜ!  ここは三人座れる席で真ん中には俺、左にはリリルが座っている。  つまり、右の席が空いている訳だ。  さてと、誰が座るかなぁ?  お願いします、男は止めて男は止めて!! 「やぁ、ここ空いているみたいだけど、座っていいかい?」  はい、男でした。  まぁ断るつもりはない。  男友達ってのも作った方がいいかなって思ってたしさ。  でも、でも!  やっぱ女の子にサンドイッチされたかったよぉ!! 「僕は《レイ・ゴールドウェイ》だよ。よろしくね」  ゴールドウェイ?  確か、どっかで聞いた事があるなぁ。  ……あっ、別の村の田舎貴族の名字がそれだった気がする。  まっ、俺は別に関係ないな。 「俺はハル・ウィードだ、よろしくな!」  俺達は握手を交わす。  こいつ、男だと思うんだけど、男か女かよくわかんないんだよな。  肌は白いし茶髪の髪はさらさら、肩まで位の長さの髪で、うなじ辺りで髪を縛っている。  だけど目からは自信というか、力強さがある。  よく言えば中性的って感じだ。  同じ五歳とは思えない、落ち着いた佇まいだな。 「そっちの女の子もよろしくね」  おおぅ、手慣れた感じでリリルに握手を求めた。  彼女もおどおどしながら短く自身の名前を言って、遠慮しがちで握手した。  対極的な二人だなぁ。
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