第三話 魔法解放!!

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「なぁレイとリリル、魔力量って訓練とかで増やせないのか?」 「ふ、増やせない、よ」 「うん、リリルが言った通りで、魔力量は増加させる事は出来ないらしい」 「へぇ、そうなんかぁ」  レイがさらに魔力量のランクを詳しく説明してくれた。別に頼んでないんだがな。  一番下がEで、一番良いランクはSとなっている。  アンディって奴はCだから、平均値という事だな。  ……五歳児に早速ランク付けとか、容赦ねぇなこの学校。  次にリリルが、属性についても教えてくれた。 「あの水晶球の、光った、色で……属性が決まる、よ。赤が火属性、青が水で……黄色が土、み、緑が風。銀色が光で、紫が闇、だ、よ」  相変わらずオドオドした話し方だが、それが可愛い!  そして、「光がどれくらい眩しいかで、魔力量が、決まる、よ」との事。  なるほどねぇ、良くできた水晶球だ事。  実際、水晶球は忙しい位様々な色を出しているが、時折全く光らない事があった。  それが魔法適正がない、という反応だ。  その事実を突き付けられ、そいつは大声を出して泣いていた。  あぁ、せっかく魔法が使えると思ったら使えない、そりゃショックさ。  なかなか残酷なシステムだねぇ、全く。  しかもすでに三人が適正無しだった。二十人中三人とは、そこそこ高確率なんだな。  皆の魔法解放の儀を見ていると、アンナ先生がレイの名前を呼ぶ。 「呼ばれた……。行ってくるよ」 「おう。まぁ気を楽にしろよ?」 「が、頑張っ、て」  レイは直前になって緊張してしまったようだ。  俺とリリルは励ましの言葉を送ると、少し緊張が和らいだみたいだ。  レイがアンナ先生に呪文を掛けられ、その後水晶球に触れる。  すると、目を開いていられない位眩しい、銀色の光を発した。 「こ、これはすごい! 珍しい光属性です! しかも魔力量は《ランクA》です!!」
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