第三話 魔法解放!!

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 おおっ、すげぇな。  クラスの大半はもう水晶球に触れたが、銀色で尚且つこんな眩しい光を放った奴は一人もいなかった。  あいつ、魔法の才能めっちゃあるんだな!  そして次に呼ばれたのはリリルだ。  リリルも先生に呪文を掛けられた後に、水晶球に触れた。  すると、レイより眩しい、まるで晴天の空の色のような青い光が発せられた。  青い光が何か一番目に負担がかかる!! 「リリルさん、水属性ですが、魔力量が《ランクS》です!! なんという事でしょう!!」  アンナ先生が興奮気味に言っていた。  わかったから、まずはその光を止めてほしい!  眩しくて仕方ない!!  光が止まった後、俺のクラスはリリルがランクSと判明し、相当どよめき立っている。  そりゃランクSってのはエリート間違いなしだ。Aだって職に困る事はないらしいしな。  何か、すっげぇ天才達と知り合いになっちまったな、俺。 「では最後、ハル・ウィード君。こちらに来てください」 「ういっす」  俺は軽快な足取りでアンナ先生の前に立つ。  さぁ、俺はどういう魔法になるかなぁ?  先生は俺に呪文を掛ける。  目の前なのに相変わらず聞き取れない。  そして、水晶球に触るように促される。  はいはい、ちゃちゃっと触りますよっと。  俺はぽんっと水晶球に触れた。  すると、リリルより眩しい銀色の光が、水晶球から発せられた。  うっわ、すっげぇ眩しい!!  何だよ、銀色って事は俺は光属性かよ!  全然ユニーク魔法じゃないやん……。  と思ったら、次は赤色に変化する。  さらに、黄色に変化。  さらにさらに、青色に変化!  そしてそして、緑色に変化!!  もういっちょ、紫色に変化!!  そしてまた銀色に戻ったら赤色からスタートってのを繰り返している。  何だこりゃ!?
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