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まさか、俺は全部の属性を使えるってか?
それが出来たら確かに唯一無二の魔法だな!!
うっひょ~! そりゃ最高だ!!
「な、何ですかこれは!! こんな反応見た事ありません!! 属性が、属性が定まっていない!?」
定まってない?
全部の属性を使えるからでしょ!
そうだよね、先生?
アンナ先生は冷や汗をかきながら水晶球の光を止め、何かブツブツ言い始めた。
「どういう事? こんな反応は全属性行使者でも見た事ないわ。それなのに全ての色が光り出すってどういう訳? わからない、長年教師をやった私でも、こんなの見た事ないわ……。魔力量は《ランクS》で間違いないのだけど、私はどう対処すればいいの? 教師マニュアルに載っているかしら? いえ、きっと載っていないわね。じゃあここは校長先生に相談してみようかしら?」
えっ、全属性行使者?
つまり、全部の属性使える奴って事だよな。
それとも反応が違うんだ!
じゃあ何だ、俺の属性!?
そしてアンナ先生の長考が終わり、俺の肩に手を置いた。
「……ハル君」
「はいはい、何すか?」
「今から校長室に来てもらいます」
……そんなに良くない反応だったか、俺の。
俺はクラスの皆が呆けた顔をしながら俺を見送る中、アンナ先生に強引に引きずられるように連れ出された……。
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