11人が本棚に入れています
本棚に追加
/33ページ
「残念ですが、貴方は亡くなりました」
唐突だな、おい!!
ってか、ここは何処だよ?
俺は確か、仕事場で作業をしていたはずだ。
そうだよ、今度のCMに合う曲を作ってくれという依頼で、その曲が完成した所だったんだ。
そんなタイミングで俺は死んだのかよ!
「はい。七十二時間不眠不休の上、食事も取らずに作曲に没頭。完成して気を抜いた瞬間に心肺停止しました」
えっ、俺はそんな無茶をしていたのか!!
いやぁ、気付かなかったわ。
俺は集中すると周りが見えなくなって、完成するまでテコでもその場を動かなくなるからな。
あぁ、そりゃ死んでも仕方ないわ。
三十五歳で命を終えたか、短いか長いかわからんなぁ。
まっさか、童貞のまま死ぬとは……。
そうだ、あんた誰よ?
「私は死後を司る女神です」
まぁ大層ベッピンな女神様だな。
金髪のふわふわロングヘアーだし、スタイルもまさに神がかっているしな。
「そんな……ありがとうございます」
女神様照れたよ!
かっわいいねぇ!!
最初のコメントを投稿しよう!