第四話 ユニーク魔法は役立たず!?

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「えっとお二方、ユニーク魔法ってそんなにダメなの?」 「……入学早々君にこのような残酷な事を言って申し訳ないのだが」  いやいや、何言ってるんだ、校長先生は!  すでに、魔法解放の儀やってる時点で、夢見る子供をまさにぶった斬ってる行為だと思うけど。  魔力量のランクもそうだしさ!  今さら何言っちゃってるんだろうって思うが、多分この世界では普通なんだろうな。 「六属性魔法は知っているね?」 「まぁ、何となく?」 「ふむ。一応説明しよう。火属性は火や炎、大地に流れるマグマを操作する。水属性は水や人体の血液や細胞を操作出来る。回復にも使われるな。地属性大地に関わるものを操作する。風属性は大気を操作出来る。そして光属性や闇属性はそのままの意味であるな」  なるほどなるほど、そのままの意味だったけど、水属性は血液と細胞も操作できるのね。  まぁ人体の70%は水分って言うし、それらを操作して回復させたりするんだろうな。 「そして、その六属性から外れた魔法も存在する。それらがユニーク魔法と言われており、希少な魔法であるし、他人と使える魔法が被る事は絶対にない」 「おおっ、いいじゃねぇっすか! 唯一無二、最高じゃないっすか!!」 「それが……ユニーク魔法はそうではありません」  おっと、アンナ先生が悲痛な顔をして俺と校長先生の会話に入ってきた。  ……そんな顔する程なの? 「ユニーク魔法は、まずどういう魔法かを調べる術はありません」 「へ? じゃあどうやってわかるんですか?」 「……皆、地道にどのような魔法なのか調べるのです。しかし手掛かりが一切ない状態で調べるので、一生を掛けても判明しなかった人もいます。つまり、自分の魔法が使えないまま亡くなったって事です」
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