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「げっ!! ものすっごくハードル高くね!?」
「はーどる? ……まぁ、分かったとしても何も役に立たないようなものだったりします」
「役に立たない? 例えば?」
「過去に発現した者に、《雷属性》がいました」
何処がユニーク魔法やねん!
めっちゃありふれた属性じゃないかよ!!
……いや、だったらこんな悲痛な表情にならないよな。
「何かめっちゃくちゃ便利な属性に聞こえますが?」
「いえ、役立たずでした。使用したら自分の体に電流が流れ、自身が気絶する魔法でした」
「それ、ただの事故でしょ!!」
役立たずどころじゃなかった!!
魔法を使ったら、自分が感電して気絶するって、んなバカな!!
俺は顎が外れそうになる位、口を開いて驚いていた。
「他にも《氷属性》がありました」
「聞くとマトモそうなんだけど、結果は残念だったんでしょ?」
「はい、発現したら全身が氷漬けになり、死亡しました」
「何で自爆ばっかしてんだよ!!」
ユニーク魔法、危険すぎじゃね!?
他にも色々と出てくる出てくる。
《樹属性》は自分が樹になっちゃったり、《操作系》魔法は物をちょっと動かせる使用用途が一切わからないものだったりらしい。
うん、こりゃ役立たずと言われてもしょうがない!
「あ、アンナ先生。俺はどういう魔法なの?」
「……全くの不明です」
「ですよねぇ……」
やっべぇ、俺勢いでユニーク魔法をポイント購入しちゃったよ!
あの時やっぱり女神様と相談して決めるべきだったか……。
「いいかい。君が持つユニーク魔法は術者の命を奪いかねない。そしてひっっっっっっっっじょうに役に立たない。非常にな!!」
「そこ、強調せんでいいでしょ!?」
「すまない……何か君、五歳じゃなくて私と同い年みたいに感じるから、何でも遠慮なく言えてしまったよ」
まぁ通算精神年齢四十歳ですからね!
校長先生も見た目四十代位だし、俺が前世から生きていれば同年代だったかもな。
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