第四話 ユニーク魔法は役立たず!?

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 すると、頭に猛烈な痛みと衝撃が走る。 「いって!!」  どうやらアンナ先生のゲンコツが、俺の頭頂部に落ちてきたみたいだ。 「目上の人を呼び捨てしてはいけません!」  はい、ごもっともで。 「へ~い、すみません」 「……ハル君、反省の色が見えないようだけど?」 「反省しております、マム!!」  また拳を作り始めたので、とりあえず敬礼しておいた。  さて、俺は今後自分のユニーク魔法の正体を探る作業をしなくちゃいけない。  出来るだけ短い期間で、しっかりと発現させたい。  俺だって、やりたい事たくさんあるし。  ハーレムとか、ハーレムとか、ハーレムとか!!  正体を探る作業に没頭し過ぎて出会いのチャンスを無くしたら、前世と全く同じ道を辿っちまう!  それだけは、異世界版光源氏物語計画が完遂出来なくなるから避けたい!! 「さっ、戻りますよ、ハル君」 「へ~い」  俺とアンナ先生は一礼をして校長室を出た。  そして二人並んで自分の教室へ歩いていく。  まぁユニーク魔法がどうであろうと、俺は落ち込まない。  こん位の困難があった方が、人生は楽しいってのを、前世でしっかり知っているから。  なら、余裕でこんな困難乗り越えてやる!
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