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すると、頭に猛烈な痛みと衝撃が走る。
「いって!!」
どうやらアンナ先生のゲンコツが、俺の頭頂部に落ちてきたみたいだ。
「目上の人を呼び捨てしてはいけません!」
はい、ごもっともで。
「へ~い、すみません」
「……ハル君、反省の色が見えないようだけど?」
「反省しております、マム!!」
また拳を作り始めたので、とりあえず敬礼しておいた。
さて、俺は今後自分のユニーク魔法の正体を探る作業をしなくちゃいけない。
出来るだけ短い期間で、しっかりと発現させたい。
俺だって、やりたい事たくさんあるし。
ハーレムとか、ハーレムとか、ハーレムとか!!
正体を探る作業に没頭し過ぎて出会いのチャンスを無くしたら、前世と全く同じ道を辿っちまう!
それだけは、異世界版光源氏物語計画が完遂出来なくなるから避けたい!!
「さっ、戻りますよ、ハル君」
「へ~い」
俺とアンナ先生は一礼をして校長室を出た。
そして二人並んで自分の教室へ歩いていく。
まぁユニーク魔法がどうであろうと、俺は落ち込まない。
こん位の困難があった方が、人生は楽しいってのを、前世でしっかり知っているから。
なら、余裕でこんな困難乗り越えてやる!
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