第五話 俺の魔法は、シャボン玉……

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「ハル、大丈夫だったかい?」 「は、ハル君……大丈夫?」  俺はアンナ先生と教室に戻って自分の席に座ると、レイとリリルが心配そうに話しかけてくれた。 「おう、大丈夫! 俺、ユニーク魔法持ちだったみたいだ!」 「「えっ……」」  ああっ、二人の表情が悲痛そうな顔になってる!  どんだけだよ、ユニーク魔法!! 「そ、そういう目で見るなって! ほら、ユニーク魔法っていうと俺しか使えない魔法じゃん!? だったら今まで誰一人極められなかったユニーク魔法を、俺が極めればいいだけの話だしさ」 「で、でも……私、ユニーク魔法持っちゃうとどうなるか、知ってる、もん」  あぁぁぁぁ、リリルさんや!  俺の為にそんな泣きそうな顔になってくれるのは嬉しいけど、そんなに俺自身悲観していないから、マジやめて!  女の子の泣き顔見ると、マジで心折れそう……。 「リリルの言う通りだ。僕も知っている。その……」  あぁ、大体のユニーク魔法所持者は自爆して最悪死んでるのを知っている訳か。  つまり発現させたら俺もそうなるんじゃないかって、二人共心配してくれてるんだな、きっと。  ……ありがてぇな。 「心配してくれてありがとうよ! ま、死なない程度に今日から特訓するからさ!」 「「えっ、特訓?」」 「おう、アンナ先生が見ている上なら、魔法の特訓してもいいらしいぜ」 「ほ、本当に大丈夫かい?」 「き、き、危険だ、よ?」 「先生がいるなら大丈夫だって、だいじょ~~ぶ!」  俺がこんだけ大丈夫って言っても、二人共まだ不安そうな顔してるわ。  とりあえず俺は、二人の頭をくしゃくしゃっと撫でる。
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