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さて、待ちに待った魔法特訓の時間です!
えっ、授業風景はどうしたって?
だってさぁ、これも異世界転生物の鉄板でさ、四則演算のやり方からだったんだぜ?
俺はそんなの前世で日常的にやってたから、今更なんです。
眠気を抑えるのが本当に大変だったけど、俺とレイでリリルの手伝いをしたりしてたら、眠気は吹っ飛んだ。
レイはさすが貴族の息子、すでに四則演算は普通に出来ていたな。
今俺は、学校の魔法訓練所にいる。訓練所は魔法の試合等を行える場所でもあり、観客席が設けられている。
この場にいるのはアンナ先生と、心配で様子を見に来てくれたレイとリリル。
ただしレイとリリルは観客席からの見学だ。
「では、始めましょう。ハル君、心の準備は良いですか?」
「全然問題なしのオールグリーンですよ~」
「わかりました! なら始めましょう」
とか言ってるけど、実はアンナ先生が俺より遥かに緊張しているのは知ってるんだぜ?
アンナ先生もなかなか可愛いのぉ!
「さて、私と校長先生で特訓内容を決めました。まずハル君には、《魔力瞑想》をやっていただきます」
「なんですか、それ?」
「魔力瞑想は、体内にある魔力を体外へ放出するものです。その時に放たれる魔力の色や質で、ハル君の魔法属性をおおよそ決めます」
おおよその判断なんだ……。
でもまぁ、手掛かりが全くないよりかはマシだな!
俺はアンナ先生の指示に従ってその場で座禅を組み、目を閉じる。
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