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自分の手を見ると、全く透明のオーラが俺の手や腕を覆っている。
あれだ、ド○ゴ○ボ○ルみたいな感じだ。
でも、無色だね、俺の魔力……。
「ねぇアンナ先生、俺の魔力の色、無色っすよね」
「……ええ、無色ですね」
「えっと、……つまり?」
「………………属性ではない可能性が出てきます。前に話した《操作系》等の現象を操る魔法の可能性が出てきました」
《操作系》とは、何かを操作する魔法だ。
ほんの数ミリしか物体を動かせなかった魔法だったよなぁ。
何か聞く限り、色々やれそうな気がするんだけどね、その魔法も。
「では次の段階に行きましょう。今纏っている魔力のオーラを掌に集めてみてください。文献によると、これで大抵のユニーク魔法の正体が掴めるとの事です」
「了解!」
「ただし気を付けてください。それを行った事で、《氷属性》の使い手は全身氷漬けになって死亡しました。《樹属性》の使い手も自分が樹になってしまいましたから」
おおおおいっ!!
さらっと怖い事言わないでくれる!?
くそっ、アンナ先生、俺の事もう五歳児として扱ってくれてねぇ!!
まぁ、そっちの方が気楽でいいんだけどね。
えっと、掌に集めるイメージだっけか?
あっ、これもド○ゴ○ボ○ルを元にイメージした方がいいな。
よっしゃ、やるぜ!!
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
うん、ただ叫んだだけ。
そうした方が雰囲気出るじゃん?
さぁ、何か出ろ、何か出ろぉ!!
……ちょっと屁が出たが、気にしない。
おっ、掌が熱くなってきた。
よっしゃ! そのまま発現したまえ、俺のユニーク魔法!
「来い来い来い来い、来た来た来た来たぁ!!」
ぽわんっ。
……はい?
俺の掌に、シャボン玉みたいなのが生成された。
えっ、何これ。
「アンナ先生、シャボン玉が……出来ました」
えっ、まさか俺のユニーク魔法、シャボン玉を作る魔法……?
マジ、本当にマジ?
ははっ、辞めてよそんな冗談。マジいらねぇよ、冗談は。
今の俺の顔、絶望してる顔なんだろうなぁ。
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