第一話 俺は死んじまった

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そして技能か。  これまたたくさんありますなぁ。  ざっと流し見してたら、目に止まったのが『美声』だった。  60000ポイントじゃん!  俺、相当ダミ声だったしなぁ。ボーカルソフトだったり、歌い手活動している人に依頼してたんだよな。  これも購入だ!  さて、残りポイントは200000ポイントだな。  おっ、技能はもう一つ選べるのか!  どれにしようかなぁ?  ……おっ、『剣と魔法の成長率特大アップ』か!  いいねいいね、異世界で成り上がれそうじゃねぇか、俺!  ポイントは100000か、思ったより安いな。  では、購入っと。  そいじゃ、最後の特殊能力だなぁ。  どういうのがあるかなぁ?  えっと、『魔力無尽蔵』とか『不死身(制限あり)』とか『千里眼』ってのがあるなぁ。  う~ん、何か違うな。  他にいいのないかなぁ~?  ん?  何だ?  『貴方の前世を反映した、貴方だけのユニーク魔術(どういう効果かは生まれ変わってからのお楽しみ)』?  何だろう、この限定感を全面に出した特殊能力! しかもギャンブル性強くないか、これ!  しかし俺だけしか使えない魔術かぁ、それ、すっげぇいいじゃん!!  これまた100000ポイントで購入できる!  ちょうど使い切る、無駄のない買い物じゃないか!  はい、購入。  よし、女神様、全部決め終わったぜ? 「……」  女神様? 「普通、こういうのは私と話しながら決めません?」  そうなの?  俺は俺の直感を信じているタイプだからな、他人に左右されたくないんだよね。 「……まぁいいでしょう。また会うとしたら、亡くなった時ですから」  ……物騒な事言うなぁ。  まぁ女神様に会うのは、随分先になるように頑張るよ。
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