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「し・・・死んだ・・・!?」
エスは気が動転した。
「ど、どうするんだお前!!トバっちりは、俺ら野良犬全員に来るんだぜ・・・!!
人間どもが動くぞ!!人間どもが関係の無い俺らまで捕まえに来るぞ!!
捕まえたらどうなるか解るか?お前!!
・・・ええっ・・・!!
エスは正気に戻って、牙から仲間の野良犬の首筋を離した。
「これで俺も『狂犬病』だ!!あーー!水恐い水恐い!!」
仲間の野良犬のカメは、首筋に血をダラダラ滴らせてぶちぶちと嫌みを放ちながら、フラフラと去っていった。
・・・ぼ、僕は・・・何てことを・・・!!
エスは、大粒の涙を流して大声で泣いた。
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