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……
『おい!大丈夫か?!』
『…うぐっ』
『しっかりしろ!おい!』
『おい!落ち着け東條!』
~~~~~~~~~~
『そんな…嘘だろ…?』
『…もう俺の体は野球が出来ないみたいなんだ』
『…!』
俺の責任だ…!
……
『はっ…!』
『…またあの夢か…』
『俺のせいであいつは…』
~~~~~~~~
『…もう野球は捨てたんだ。だから…』
そう、だからもう過去の事は…
カキーン!
カキーン!
『ソフト部か…朝から頑張…!』
虎太郎『よし!ラスト!』
あおい『いくよ!』シュッ!
カキィィィン!
奥居『おーおー飛ばすねぇ…』
友沢『流石だな』
矢部『本当に木製バットで打ってるんでやんすね~…』
虎太郎『あおいサンキュー!クールダウンしようぜ』
あおい『オッケー♪』
……
『野球部…恋恋には野球部はなかったはずじゃ…』
そういえば、誰かがこんな噂をしてたのを聞いた。
この恋恋に野球部を作って、甲子園優勝をするとか無謀な事を言ってる奴がいるって……。
『あいつが…』
でも、俺には関係ない事だ。
俺はもう野球から離れたんだ…!
~~~~~~~~~~~
甲子園優勝…
なら何故1から野球部を作る必要があるんだ…
ドンっ!
そんな事を考えていると誰かにぶつかってしまった。
『あ、すいません…!』
こいつは…!
虎太郎『おっと…君こそ大丈夫か?』
『あ、いえ、僕はなんとも…』
虎太郎『そうか、なら良かった。こちらこそすまないな』
『いえ、僕も少し考え事しながら歩いてたもんですから、すいません』
虎太郎『気にしないでくれ、じゃあな』
虎太郎はそのまま去っていた。
『…あいつ実力は並大抵どころじゃないな』
『…あ!いけない、いけない。悪い癖だ…』
……
虎太郎『…さっきのやつ、ただ者じゃないな…』
虎太郎『…恐らく、右投左打…ポジションはサード、恐らくファーストも…』
虎太郎『パワーヒッタータイプのバッター……』
虎太郎も同様に彼の実力を見抜いていた。
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