物語は突然に。

2/8
前へ
/37ページ
次へ
「ええー!」 担任からの報告を聞き、クラス中がどよめきの声で満ち溢れた。 「本当ですか、先生!」 喧騒を掻き分けて、クラス委員の凪野がみんなの声を代弁する。 しかし、担任の口からでるそれは、みなの望みを断ち切るかのように、先ほどと同じものだった。 「はい、ですから山崎 佳織さんがしばらく入院する事になりました。」 クラスメートの突然の入院。 ショッキングだとしても、世の中的には割とある話だろう。 しかし、誰もが耳を疑うのには訳があった。
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加