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冒険者ギルドのエイプ
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冒険者ギルドの食堂へ行き、エール付きを頼んで銅貨2枚と交換する。
いつもの階段近くの隅にある、小さな丸テーブルでエールを飲み、プレート料理を摘まんで安いよなーとしみじみ思う。
屋台の串焼きとスープで銅貨1枚だろ? エールは銅貨3枚だから合計4枚かかるんだよな。つまり一食の代金でギルドなら二食分。うん、絶対に安い。
冷却で冷やしたエールを飲み、ビールもこんな味なのかな、と少しほろりとした振りをして斜め下を見つめる。
「いやな、魔術士ギルドも忙しいのはわかってんだぞ? けどよー、こっちの依頼も受けてくんねーと。なあ?」
ようやく来やがったなと言わんばかりに、料理と同時にドタドタ降りてきたギルマスのガルムが、赤い髪をかきあげニヤニヤと笑っている。
毎回思うんだけど、なんで俺のテーブルは勝手に合席されちゃうの? 呪いなの?
「そう言われても俺は初級冒険者なわけですから。清掃の依頼なら受けますけど」
話を終わらせないと席を立たないという雰囲気を出すガルムに、しぶしぶと視線を向けため息を吐く。
「ん? なんかちょっと雰囲気変わったか?」
「今ですね、髪色を変える魔道具を開発していまして」
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