覚えてる?

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「それで、何?  警察に事情を聞かれてて、  帰りが遅くなったって事?」 「違います!  すごい偶然なんだから!」 「じゃあ、どうしたの?」 「その女の子に、どうして泣いてるのって聞いたらさぁ、  いつも、この公園で  一緒に遊んでた、好きな男の子が引越しちゃって、  悲しくて泣いてるって言うんだよ」 「へぇ……偶然だね」 「わかる!?」 「わかるよ、それって……  私たちの子供の頃と一緒って事でしょ?」 「そう!」 私たち二人は、小学校の同級生。 その頃から、お互いの事を意識し合っていた。 しかし、六年生の時、私が他の県に引越をして、 離れ離れになった。 だが、社会人になってから、 違う街で偶然再会して付き合う事になり、 今日に至っている。 子供の私が引越をする前日に、 二人でお別れをしたのが、 偶然にも、そのスーパーの向かいの公園だった。
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