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ローズウッドをまろやかにブレンドしたものを首筋や手首にもつけていく。
この香りは歴代関わった男の人のほぼ全員にいい香りだと言われたし、まぁ今日会う人にもいい香りだと思われるだろう。
美咲が、清純派を装えるようになったのは今までに自分と接してきた男の人のおかげだ。
なんだか可笑しい話だ。
それを今日会う人が知ったらどう思うかと少し不安にも思う。
きっと印象か変わるだろう。
嫌いになるかしら。
それならばそれで、まぁ仕方ない。
心が尻軽だと、自己嫌悪する。
今まで出会った男性たちには、いささかの未練や情もないが、自分の魅力の糧となってくれたという感謝の気持ちだけがあった。
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