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ふと視界に点滅する赤が見えて、慌てて駆ける。
「六本木ね…意外と…」
スマホをいじってたら、あっという間に目的地に到着した。
「まだ来てない…」
金髪の髪を腰までのばし、カールさせた若い女の子たち。
黒人たち。
白人たち。
体を見せつけるようにフィットした派手な色のスーツを着た30代前半であろうお金持ち風の男性たち。
派手な色と音が美咲の前を通りすぎていく。
ふと、ここに何をしにきたんだっけ?と思う。
自意識が遠い場所まで行ってしまっているため、それを考えることも放棄し、ぼぅっとした様子で周りを見つめる。
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