その者静かに燃えゆ
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それは紅炎と太陽。深夜に輝くヒカリが二つ。 紅い車は後を追う様に、オレンジの車は眼を背ける様にして停車している峠の麓。 ドライバーはどちらも女。どんな心境なのか、どんな表情なのか、ここからでは伺えないがたった一つだけ……捉えたセリフ。 紅い車の女性は、顔を逸らしていた少女の肩を掴み視線を正させ、あの時のセリフを本人へ向かい発した。 「お前の魂は……燃えているか?」
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