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近所の病院へと行くと、小学校から高校まで一緒だった大貴も来ていた。
「あれ?隆もか……」
「俺もって?」
「いや、診察室の中に優菜と小春が入っていったまま出てこなくてさ」
「同時にか?」
「別々に呼ばれたんだけど、他にも中学の同じクラスの奴ら……。特にこの近所のやつがほぼ全員来てる……。隆も痒みとかか?」
昨日の人形のことを話して、夜痒くなって背中を見たら赤くなっていた事、朝に増えていたことを話すと、全員同じ症状で、宅配で差出人も受け取りも自分の小包が届き、中に日本人形が入っていた事まで全員同じだったと大貴が言う。
「どういう事だろう?」
「女子は呪いだとか言ってたけどな。ほら……中学の時苛められてた奴いただろ?先日亡くなったって話してるの聞いたら、俺もそうなのかなって思ってしまってさ」
「それにしては町に出来てるあのフェンスは何なんだよ?昨日まで無かった所にまで出来てていい迷惑だぞ?」
「呪いよ……」
振り向くと、中学時代学級委員をしていた典子が居た。
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