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去年の春、兄が亡くなった
会社の帰り、信号無視の車に追突され兄の運転していた車は電柱に激突。兄は即死だった
皆に愛された兄の葬儀は大勢の人に見送られた
母の慟哭が聞こえると悲しみが感染するかの様に一人又一人と嗚咽が漏れていく
ただ、何も解らない私の幼い息子だけがこの空気に染まらずにいた
悲しみに暮れる母の元に"一緒に暮らそう"と話を持ち掛けたのは義姉だった
母が一人で暮らしていた実家に二人の子供と共に義姉は引っ越してきた。
今、母が穏やかに過ごしているのは "のん気"…違った…"おおらか "な 義姉のお掛けだと感謝している
そして、兄のいない悲しみに暮れる"非日常"から最初に"日常"に戻ったのもやはり義姉だった
……そりゃあもぅ、アッサリと……
・・・そんな義姉の座右の銘は
【どんなに考えても、成るようにしか成らない】である
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