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お姉様のために!!
「マハ〇クマハリタ~ テク〇クマヤコン~ 違うなー、ムー〇プリズムパワー!メ〇クアーップ!」
小さい時、この魔法の言葉で私は変身できると思ってた!
だって、四角い箱の中にいる人間が、ボッコボッコと悪者をやっつけているのを、すぐ近くの木の家にいる、人間の子供が喜んで見ていた
だから、大好きな姉さんがニンゲンのぱねるとかいうものにうつつを抜かしてる間に、日頃の感謝をめいっぱい返したいから、湖に降って来た魔法の手鏡(だろう)それに向かって日々訓練しているのだ。
「マハリー〇マハリ〇ー!」
「おいっ」
「やんぱらやんやんーあ!? 違う! もう一回」
「おいっ!!」
「ムーンテ〇アラーアク〇ョン!」
「おいっ!! ちびガキッ!!」
「あー! 私の手鏡返してぇ」
耳に鰭(ヒレ)があって、頬の部分と大事な部分には鱗のある不思議な生き物が、私の手鏡を取り上げて冷めた目を向ける。
膨れて見せたら溜め息つかれたし。
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