12人が本棚に入れています
本棚に追加
「ホンマに、鰻ってやつは妄想癖があるんかね」
「ダメなんですか?」
「は? まぁいいわ、私は女神、崇め奉れ」
「崇めたらいいの? 奉ればいいの?」
「そんな本気で考えなくていいよ!」
「ややこしいなぁ」
取り返した手鏡を大事にしまって、今度は私からその女神とやらを見上げた。
とっても美しい人だ。
人じゃないけど。
「女神様が、お前の願いを叶えに来てやった、さぁ、願いを言え!」
「こんな私の為に願い事叶えてくれるの?」
「その代わり対価は貰う」
「たいか? 鯛か……でもここ、湖だから」
「もう……お前面倒だから、サクサク進むぞ」
女神は何やらステッキを取り出した。
あれは!!
最初のコメントを投稿しよう!