お姉様のために!!

2/20
12人が本棚に入れています
本棚に追加
/20ページ
「ホンマに、鰻ってやつは妄想癖があるんかね」 「ダメなんですか?」 「は? まぁいいわ、私は女神、崇め奉れ」 「崇めたらいいの? 奉ればいいの?」 「そんな本気で考えなくていいよ!」 「ややこしいなぁ」  取り返した手鏡を大事にしまって、今度は私からその女神とやらを見上げた。  とっても美しい人だ。  人じゃないけど。 「女神様が、お前の願いを叶えに来てやった、さぁ、願いを言え!」 「こんな私の為に願い事叶えてくれるの?」 「その代わり対価は貰う」 「たいか? 鯛か……でもここ、湖だから」 「もう……お前面倒だから、サクサク進むぞ」  女神は何やらステッキを取り出した。  あれは!!
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!