お姉様のために!!

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 目を開くとそこは、ふかふかした布の上だった。  とってもとってもフカフカしてて、思わず泳いでみようとしたら、尾鰭が動かなかった。  何より、尾鰭のそこには、細い足が二本、スラリと伸びていた。 「足ーーーー!?」 『お前は今日から人間だ、いずれお前の姉さんも人間になるから、早く慣れろよ? じゃないと恩返しなんて出来やしないから』 「にんげんになったのですね、りょーかいです! 私、にんげんの事ずっと勉強してましたからね、早く一人前のにんげんになりますよ」 『うむ、お前ならできると信じてる、そして対価だが』 「だから、た」 『鯛じゃなくて、お前からは言葉遣いを頂く、仲間内にはタメ語しか使えないようにしてやったからな』 「よくわかんない」 『まぁ、頑張れや』 「頑張るーーーーーー!!」  こうして私には予想も付かない恐怖と苦労とが混じり合う人間生活が始まった。
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