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そんなことを考えていたらいつの間にか涙は止まることなく、目から止めどなく溢れてくる。
幸い、一番後ろの席で隣のクラスとの間もあるから泣いてることはバレないと思うけど…
そろそろ涙を拭かないと大変なことになると思って、少し湿った制服のポケットに手を伸ばそうと思った時、左肩をチョンと叩かれた。
「コレ、使って。無理しないで」
涙で霞んで見えなかったけど、差し出されたのは綺麗に四つ折りにされたチェックのハンカチだった。
声はまだ高めだけど多分男の子。
これで、出席番号順で1~20、21~40番の2列になって並んでいることを今やっと思い出した。
式が行われている体育館に入るときは泣かないことに必死で隣のことなんて、今の今まで忘れていた。
「…い、いいの…?」
「うん」
さっきよりも私の方に差し出されたハンカチを受け取り、前を向きながら少しずつ涙を拭いた。
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