第1章

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1人のコンピュータープログラマーがいた。 彼の趣味は小説サイトに小説を投稿する事。 だが彼の作品は、レポートのように理路整然と書かれていて面白みが無く、閲覧数は極僅かな物。 そこで彼は閲覧数を増やす為の方法を考え実行に移す。 コンピュータープログラマーの腕を生かし、コンピューターウイルスを作成して幾つかの小説サイトに送る。 コンピューターウイルスはサイトを汚染し、サイトにアクセスした者達全員のパソコン、スマホ、ケータイに広がって行く。 ウイルスは汚染された機種の画面を見続けた者の脳に作用し、知能を著しく落とした。 ウイルスを作成しサイトに送ってから1ヵ月程過ぎたある日、サイトにその日投稿された作品は彼の作品だけ。 「これで閲覧数が増える!」と彼は喜んだが、閲覧数は増えるどころか作品を閲覧する者は皆無。 何故なら、閲覧する読み専の人達の機種も汚染されクリエーターと同じように知能が低下し、小説に興味を持つ者がいなくなったからだった。
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